自分の強みは何ですかと言われてもすぐにピンとこない。そんなことを意識して生きてこなかったからだろう。
だが、さすがに就職活動の時には自分なりに考えたが、結局のところ付け焼刃だったので面接でボロがでてしまった。
それでもなぜか内定して、そのまま入社したのだが、そこはとんでもないブラック営業だった。
いわゆる、みなし営業が前提で、午前中はずっと営業の電話をかけ続け、午後はアポ先に飛んでいくという仕事だった。
それで必ず仕事が成約するわけではない。実際に営業して「悪いけど…」というのは当たり前のようにある。
それで1件も成約できない日は、すぐに帰社することができなかった。
そのまま坊主だと吊るしあげをくらい、飛び込みで取ってこいという話になるからだ。
だから、自然と残業するハメになるが、もちろん残業代がつくことはない。
翌日に契約ゼロを指摘されるが、モチベーションを下げないためか前日より勢いは小さいのが通常だ。
そんな営業で得られるものは狡猾さと図々しさだけだろう。これからの時代まっさきに淘汰されていくブラック会社の典型であった。
自分の強みがない人は、社会にでてから果てしなく苦労することになる。
適性のない仕事をやって若いうちに心身がガタついてきたら大損にしかならない。
こういう教訓は投資競馬でも生きている。自己成長のない人間は他から必要とされない。
ましてや自分の利益など得られるわけもないのだ。
これからAIの時代になるにつれ、この傾向はどんどん加速していくだろう。
長く勤められるような会社は減っていくことがすでに予測されており、常に勉強というのがこれからのワークスタンダードになる。
だったら、早いうちにスキルを身に着けたい。若ければ若いほど有利になるのだから。