パドックは横の比較ではなくて縦の比較が重要なのか?



誰が言い出したのか知りませんが、

「パドックでは横の比較をしてもダメで、縦の比較で見なくちゃダメなんだ」

という格言めいたものがあります。
むしろ、格言を超えて、これを口にしたらもはや通のレベルに見えるというか(笑)、なんか競馬知ってる感じに見えるというか、もうそれぐらい霊妙な言葉となって、いたるところで囁かれていたりします。

こんな言葉初めて聞くよ、という方のために簡単に解説しますと、「横の比較」とは、そのレースに出走している馬同士の比較という意味で、「縦の比較」とは、ある一頭の馬を追いかけて、「前走と比べてどうだったか」を比較していく、というものですね。

たしかに、「縦の比較」という発想は斬新で、よく知らないと「おお!そういうものなのか!」と思わせるインパクトがあります。
でもこの言葉、けっこう古いんですよね。僕が競馬を始めた30数年前、すでにそういう言葉を聞いたことがありましたから。
だから、現在、これを知ったかぶりして口に出しちゃう人は、残念ながら受け売りの人です(笑

で、ハッキリ断言しますが、パドックで「縦の比較」で見ることにはほぼ何の意味もなく、明らかに、馬の見方としては間違いです。

JRAのクラス編成とはなかなかうまくできたシステムで、500万、1000万、1600万とそれぞれのクラスに居る馬たちは、だいたい力量が似たり寄ったりです。
あからさまに強いのはすぐに勝ち抜けて上に行くので、すぐに分かります。
そうでない馬たちがほとんどなわけですから、日本の競馬は、「レースの当日に、最も体調良く仕上がっていた馬が好走する」というのが、ほとんどのレースの真実です。

そして何度も口を酸っぱくして言ってますが、馬の体調は毛艶とか気合とか見てても分かるわけなんかなくて、フィジカルな要素(特に推進力系)を正しく評価しなくてはなりません。

先日も、グリーンチャンネルの解説者が「気合不足ですね、変わり身が見られません」とバッサリ一言のもとに切り捨てた馬が、7馬身差の圧勝劇を演じたりしていました。彼らは別に馬を見て物を言っているわけではなく、普通に、取材や自分の予想ノウハウを通して「上位」と判断した馬の名前をあげていっているだけで、「お、この人はけっこう馬が見れるのかもね」と思える人は、ほんの数人しかいません。(誰かは言いませんが、関西の人ですね。)

で、横の比較と縦の比較に話を戻しますが、僕はずーーーーーーっとパドックを見続けているだけに、割と簡単に「縦の比較」なんかはできます。その気になれば、過去のパドック映像を、現在でほぼ5年分、DVDに焼いて手元においてありますから、競馬当日でもすぐに「前走のパドック」を探し出してきて、縦の比較ができたりします。

でもね、ある馬が「前走よりデキが上がってきた」としても、「他にもっとデキのいい馬」がいたら、先着するのはほぼ間違いなく「もっとデキのいい馬」の方です。

パドチャでも「○○○は前走よりかなり上がってきた感じがします」などのコメントをときどき出しますが、残念ながらこのコメントはあまり結果に結びついていないケースが多い感じがします。

いまでも競馬当日に、ある馬の前走パドックのDVDを探して見ることもたまにありますが、それは歩様などについて評価の難しい馬の場合が大半です。「あれ?こんな歩き方する馬だっけ?」と思ったときは、念の為に確認したりします。それは例えば、どんなに歩様が良くて仕上がっているように見えても、レースに行ってまったく走らない、というタイプがときどきいるからです。
そういうときは、「あれ?前走もこんな感じで走らないの?」という観点から、再度見たりする、という程度です。

いま、「馬の形も歩様もいいけど走らない」タイプの代表は、1600万下のシゲルソウサイです。
いつも単勝候補になりそうな歩様で歩くんですが、何度も何度も馬体を見てようやく分かって来たことには、あの馬、若干後ろ重心になってるので、推進力に限界があるんですね。

で、最近、僕の馬を見る技術は随分と向上して来ましたので、以前よりもよく分かるようになってきたんですが、日本の競馬の比率は、次のような感じです。

(1)あからさまにダメな馬が数頭いて、ほかは似たり寄ったりの仕上がりのレース。

これが一番多いパターンで、たぶん、1年でならすと50%近くが、こういうレースなのではないかと思います。ローカルに入ってからは、このパターンが7割を超える印象です。 こういうレースは、たいていの場合、「あからさまにダメ」以外の馬同士で決まるんですが、多くの場合、人気馬が上位を占めます。人気は一応実力のバロメーターなので、こういう時は信頼しても大丈夫です。

(2)人気馬も人気薄も含めて、どれも一長一短で、パドックではほとんど優劣のつかないレース。

こういうパターンが次に多いパターンです。こういうケースでは、たいてい、人気馬が強いんですが、ときどき全く変な馬が展開利だけで好走してしまって、単勝万馬券とかになったりします。単勝万馬券に逃げ切りが多いのは、「全馬似たり寄ったりの状態」で、最後まで脚いろに極端な差が出ないためです。(つまり、先に行ったもの勝ちのレースになりがち。)

(3)あからさまにダメな馬が10頭以上いて、残りの5~6頭がまあソコソコ、というレース。

こういうレースでは、この「残りの5~6頭」の中から、馬券対象馬が2頭は出る、という感じです。こういうレースでも、きれいに「残りの5~6頭」の中からワンツースリーが決まるわけではない、というあたりが、競馬の難しさです。

(4)他とは明らかに違う馬が1頭ないし2頭だけいて、その馬が状態的に抜きん出ているレース。

これが、一番少ないパターンです。1日待ってもそういう馬がいない日も、かなりあります。そうするとだんだん焦れてきて、「抜きん出ていい」わけではない馬を「抜きん出ているかもしれない」と判断が甘くなって、ハズレ馬券を買うことになってしまいます(笑
しかし、うまくそういう「抜きん出た馬」を見つけることが出来れば、これはもう本当に、人気に関係なく、8割以上の確率で好走します。単勝10倍台から30倍台の馬というのは、たいていこのパターンですね。
僕が「推奨」で出そうとしているのはこういう馬なんですが、そういうつもりでパドックを見ていると、パドチャ対象レースではほとんどそういうのがいない、というケースのほうが、今の段階では多いです、残念ながら。
もしくは、そういう馬がいたとしても、カメラのアングルの都合で若干確信が持てなかったりするケースも、残念ながらかなり頻繁にあります。
まあそれはそれで仕方ないことではありますが、この「抜きん出た仕上がり」の馬だけをうまく拾って買っていくことが出来れば、まず負けないんですけどね。

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