競馬用語に「トモ」という言葉がありまして、パドック解説者たちがよく「トモあたり」というような言い方をしますが、あれは具体的にはどこを指してるんでしょうね?
Googleで「競馬 トモ 意味」で検索して、一番上に出てきたサイトの説明文がこれ。
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『 トモ 』 とは
馬体を大きく3つに分けて前躯、中躯、後躯と呼ぶが、その一番後方の後躯のこと。その中には尻、尾、股(もも)、後肢が入っているが、後肢そのものを指すことが多い。トモは競走馬のエンジンの役割を果たすところで、いい馬とは逞しく伸びやかな後肢(トモ)をもっている。
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まあつまり、尻も脚も腰もいっしょくたにして、「馬の後ろ側の部分をトモと呼ぶ」ということなんでしょうね。
ダートだと前躯を見たいのだけれど厩務員が邪魔なんだよね。あれどうにかできないかな。
たしかに、サラブレッドをパドックで見るとき、僕もその注意力の60%を、いわゆる「トモ」の部分に注ぎます。
でも、ここで「トモ」といっしょくたにしてしまっては、まるでわけが分からないことになってしまって、そんなふうに括るぐらいなら、全体像だけ見てるほうがマシかな、と思うほどです。
馬の後ろ側の部分には、推進力を司る、重要な情報がたくさんあります。
それを大きく分けると、
(1)筋肉系の評価
とくに、臀筋群(中臀筋、大腿二頭筋、半腱半膜様筋)の正しい評価が重要。
臀筋群の状態だけで、「絶対に走らない」馬を特定することも可能です。
ただし、走る馬の特定は、「臀筋群」だけでは無理。
(2)骨格系の評価
とくに、後肢の脚さばき並びに骨格の形に関する評価。
馬は、体調がアップしてレースで走れる状態になると、股関節の可動域が
広くなって、脚さばきが変わってきます。
最近の顕著な例では、3月9日中山12Rのジャンナ(単勝35.3倍)
(3)全体の連動性の評価
これは、馬体の「支え」とも関連してきますが、動きの連動性の悪い馬は、
ひとことで言うと凡走します。
連動性に関しては、馬体のラインで見ていきます(ABCライン)。
とまあ、理論的にはこれで間違いないんですが、普通のレースのパドックでは、上記3要素が完全な馬はほとんどいなくて、ほとんどの部分で中途半端な馬ばかり。
だから現実での応用は、いかにしてたくさんのイメージを自分の中にうまく蓄積していけるかどうかなんですが、僕もまだまだ勉強中で、さらに極めていきたいと思っています。
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競馬は勝ち組になるほど自分がやるべきことと誰かにまかせることを上手く切り分けている人が多い。
なんでも自分でやろうとすると時間が足りず結局どれも中途半端なままだったりするんじゃないでしょうか。下手すると36Rものパドックとレース映像を見なきゃいけないなんて面倒すぎるっしょ!
競馬で勝つコツは一人で抱え込まないこと。みんな競馬予想からパドックまで一人でやろうとするから失敗するんです。どんな優秀な人でも1人より2人の方が成果を残しやすいのは言うまでもありません。
> 競馬用語でよく使われる【トモ】の見方 <