競馬必勝法があるとすれば期待値が1を超えた馬を買うと言う手法は正しい。
ただ、期待値1を超えるような馬は人気馬にはいないのが普通だ。
人気馬というのは過剰に買われることから逃れられないので、ここから買うことは利益になりにくいことを意味している。
だから、期待値を重視するということは、必然的によく馬券が当たることから遠ざかることを覚悟しよう。
ほとんどの人は、よく馬券がハズレることに嫌気をさして止めてしまう。
その一方で、期待値を理解して買う人は、長期的になるほど勝ちやすいことを理解しているため、機械的に馬券を買っている。
いちいちハズレたかなんて気にすることがないい。ただ、万馬券などのデカい配当が当たるのは待っているだけなのだ。
そして、この戦略は投資理論から見ると全くもって正しい行動であった。
競馬の勝ち方は、普通の人がイメージするものと反対であるため、なかなか受け入れることができない。
いや、的中率は大事だろと考えてしまう。しかし、確率的に考えれば、人気馬を買うほど負け続ける可能性の方が高いと分かる。
もちろん、人気馬を的確に買えるという前提なら利益もでるだろう。
しかし、サラブレッドが動物である以上は気まぐれを排除することができない。
だから、なるべく安定した結果を求めるには、能力差の大きい強い馬の馬券を買うことでのみリスクヘッジが効く。
そういうレースが毎週あると思うだろうか?実は、本当に強い馬が出走しているレースはレアだということが分かっている。
そんなに数が多くないからこそ、馬券を買う時には相応の資金を用意しておく。
本当に競馬で勝ちたいと考えるなら、一度自分の中にある競馬のイメージを破壊する必要がある。
ほとんどの人は、自分の思い込みが正しいと妄信しているからこそ負け続けるしかないのだ。